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読売新聞 10月3日夕刊 「室内楽に演奏の本質」
仏のバイオリニスト ジョバニネッティ

 華やかなソロ演奏とは一味違った室内楽の妙味を聴かせるフランスのバイオリニスト、クリストフ・ジョバニネッティが来日。若手奏者が室内楽を学ぶことの大切さを語った。 著名なイザイ弦楽四重奏団の創設時メンバーで、パリ国立高等音楽院で教える。バイオリニストのキャリアについて、「ソリストになるかならないか、の二者択一ではない」と説く。

 バイオリンは10代前半で本格デビューすることも珍しくない。それには危うさもある。「音楽的教養や自覚が十分でないまま世に出た早熟な才能は、若くして行き詰まる可能性も高い」からだ。 かつてはフランスでもソリスト育成がバイオリン教育の主眼だった。「今は室内楽も並行して学び、レパートリーを広げることが音楽をより豊かにするという考えが一般的」と言う。

 東京での演奏会ではプーランクのバイオリン・ソナタを披露、まろやかな音色と控えめなユーモアで聴き手の心を捉えた。「室内楽では超絶技巧より感動を伝えることが重視されます。それこそが演奏の本質ではないでしょうか」

 

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